トレイルランの練習:登山をする
2019年のUTMFに出場することにした。
2018年で男子100位以内に入ることができたので、抽選なし自分の意思だけで出場を決められるわけだ。
169キロという尋常でない距離を走るため、しっかり練習をしなければならない。
ここでは練習ではずせない要素「登山をする」について話そうと思う。
トレランなのに登山?
トレランは普通のロードを走るマラソンと決定的に違う要素がある。
そう、“山の中を走る”と言うことだ。
そのため、登山をすることをおすすめする。
山では普通のロード、アスファルトの上と違って、上りもあれば下りもあり、滑りやすい所もあれば岩がゴロゴロしたガレ場もある。挙げ句の果てには崖をよじ登るようなところさえある。
トレランのレースに出るとそんなことはよくあること。
そんなところでモタモタしていたら大きな時間なロスにつながる。
普段の練習とするならば走ることは重要でない。
まずは、登山を複数回こなして、体を慣らす。
その意味で必要なのだ。
また、山ではロードに比べて自分の体のエネルギー消費量が驚くほど異なる。
汗の量も尋常じゃないくらい掻くし、食べたものもすぐにエネルギーとして消費されてしまう。
トレランのレース中一番怖いのはハンガーノックと呼ばれる症状である。これは、体内のエネルギーを使い果たしてしまい、動けなくなることだ。まず走れない。そして、体温が下がり、脈拍があがらない自覚症状を感じるだろう。
食べてしばらくすると治るのだが、多くの人が普通の生活で経験することはない。普段ランニングをしている人もここまで自分を追い込む人はまれであろう。
つまり、山での自分のエネルギー消費量を把握する必要があるのだ。
この意味でも重要なのだ。
また、特にトレランを目的に山に入る人で見落としがちなことであるが登山届けを出すことである。
これは万が一遭難した時の救助のためと思われているが、実際は万が一が起こる確率を下げるためにおススメする。
登山届けには、コースと行程表、自分の装備を書く欄がある。これを計画することに意味がある。
コースを書くには、山を調べればならない。
行程表を書くには自分のペースを知らなければならない。
装備を書くには、山でどんなことが起こるのかを想像しなければならない。
自分自信が現在認識していることを書き出すことに意味がある。
それを写真に撮って登山後に見返すと、自分に必要なものが増える。
登山ポストに入れる前にササッと書くので構わない。でもできれば、前日にしっかり登山届けを書くことをお勧めする。
登山をするたびに自分自信への解像度が上がっていることに気付けるのでおススメだ。
特にレース直前では、違う考え方になるがそれはまた別の機会に話すこととする。
トレランの練習にいい山はどんな山?どんなコースをとるべきか?
目的は山に体を慣らすことである。
そのため、狙っているトレランのコースに近い山が“いい山”ということになる。
様々な傾斜があり、樹林帯かられ場もあるコース、狙うトレランレースによっては砂地が必要かもしれない。
多くのトレランレースでは試走ができるところもあるので、自分の条件が許せばそれに参加するべきだろう。
しかし、個人のタイプによって冒険心が強い性格の人にはオススメしない。
そして、コースは標高差を稼げるコースを選ぶのがいい。
例えば、スタート地点が800mくらい、頂上が2000mくらいなど、最低1000mはアップダウンがあるところがオススメだ。
自分が行ける範囲の山でいいと思う。いくつか計画的に登るって見ると良いと思う。
トレランの練習で登山をするときに注意することは?
主に注意することは“走る”ときのことになる。
まずはこれ。
怪我をしないことである。
日常生活やロードとは違う環境に身を置くことになるため、足元の石や根っこにつまづいたり、木の枝にぶつかったりする事が意外に多い。
これらに注意して怪我を防ぐ事が大切である。
登山道はせまい。そして、山にいくと驚くほど多くの登山者がいることに驚くと思う。
まずは山のマナーを守ることである。
(傾斜した登山道ですれ違うときは、登る人が優先など)
とはいえ、登山者のメインは50代から60代がメインとなる。
安全面のためシーズン中の百名山のメインコースは避けるのが無難である。
例えば、二百名山や三百名山の山で走ってみたり、百名山であっても長くて人が少ないコースを走るのが良いと思う。
走る前にまずは登山者として、山に入ってコースを確認するのが良いと思う。
良い練習コースを見つけるためにも普段から山に登るというのをお勧めしたい。
以上