日々の学びを書き留める

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北アルプス温泉縦走・祖母谷温泉

祖母谷温泉について

富山から宇奈月まで出て、黒部渓谷鉄道に揺られて3時間。

終着駅の欅平駅から歩いて45分。

祖母谷温泉は、そんな人里離れたところにある。

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北アルプス 祖母谷温泉

温泉は外湯と内湯、2つある。

それぞれ違う泉質であるらしい。

(この縦走の最後の方に槍沢ロッジで話したおばさまにお教えいただいた)

訪れる方は、ぜひ両方楽しんではいかがだろうか。

 

北アルプス 祖母谷温泉 外湯

北アルプス 祖母谷温泉 外湯

効能:

胃腸痛 神経痛 ヒフ病 婦人病 

 こちらも確か、テント場500円で入浴できたような。。。

 

いい温泉でした。

 

では、旅の続きです。

 

白馬鑓温泉を出発。一路白馬頂上宿舎へ

 

昨夜は雨も上がり一安心していたが、目を覚ますとテントにポツポツと音がしていた。

 

嫌だな〜とおもいながらも朝食を作り、身支度をする。

きのうも濡れていたから服が冷たいから、ひとまず温泉で体を温めた。

 

テントに戻って雨具を着て、テントから外を見計らう。

雨が弱まったかなと思った隙に急いでテントを片付けた。

 

昨晩温まった鑓温泉。

またいつか着たいな、と思いながら後にした。

7:30白馬鑓温泉小屋出発

 

道中は、昨日来た道を白馬山荘までひとまず戻る。

昨日は下ったが今日は登りだ。

にもつも濡れてずっしり重い。

だけど、なぜか上りの方が楽に感じてサクサク登る。

 

だけど、鑓温泉分岐についた時にはもう10時になっていた。

 

鑓温泉分岐。

なんか、憎めないやつだ。

 

北アルプス 鑓温泉分岐

北アルプス 鑓温泉分岐

雨はいまだに降ったり止んだり。

絶景のルートなのに真っ白で何も見えない。

 

白馬鑓、杓子を超えると白馬白馬岳頂上宿舎が見えて来た。

昨日仲良くなったトレランカップルはここに宿泊するといっていた。

まだいたら嬉しいなとおもいつつ、そんなわけもない。

こんな天気だもんな。

 

11:00白馬岳頂上宿舎着

頂上宿舎のカフェ?で一休みでルートと天気を確認。

明日からは天気も良さそうだ。

今日のルートは長い。

ここからさらに祖母谷温泉まで下る。

標高差は2000m以上だ。

早く晴れればいいのに、と思いながら先を急いだ。

 

百貫の大下りを下って祖母谷温泉

 白馬岳頂上宿舎を出ると、一面の広場が広がる。

ところどころケルンが組まれていて、なんとなく登山道が形成されている。

 

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白馬の山荘エリアから旭岳方面へ。

晴れていればいいが、雨の中なのでやや暗い。

気味が悪い。。。

 

数年前に、これから行こうとしている百貫の大下りを祖母谷温泉方面から登って来た方々がいた。

ここまでくるのに天候は悪く、登山者たちは軽い低体温症になっていたそうだ。

この岩の広場までくれば、白馬山荘までは後少し。

なのに、低体温症の登山者たちは、このあたりのあとちょっとのところで倒れ、なくなったという。

 

そんな話を思いたした。

 

こんな時はいつも、なんで一人でやまに登っているんだろうと思う。

だけど、自分で決めたことた。

 

しかし、時間もやや予定よりおくれている。

と、不安なこころが襲ってくる。

 

こういう時は、何も考えないのがいい。

 

ただただ、数字を数え上げて進むことにした。

 

ここのルートは大きく下る。

そのため、景色も大きく変わっていく。

 

すこし歩くと、高山植物が出てきた。

 

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一面のニッコウキスゲ。地元の土地の名前が入っているのがうれしい

見たこともない大きな猫じゃらしのような花や、

ニッコウキスゲが群生していたりする。

 

雲の下に出たのか、雨が上がったのか、視界が開けてくる。

天然の水玉模様に覆われた花たちもなかなかいい景色である。

 

さらに進むと、ジャングルのようなところになる。

ロープを伝って降りるところもあったりするが、基本的には森の道だ。

 

14:00帰不岳避難小屋

 

しばらく進むと、避難小屋が見えてくる。

 

こういう小屋をみると、いつも中を見たくなる。

でパチリ。

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帰不岳避難小屋。 中には寝袋らしきものが干してあった

なかなか悪くない作りだ。

 

ここで泊まるか。

と一瞬考えがよぎる。

 

しかし、今回の旅は温泉。

祖母谷温泉まで頑張ることにした。

 

そしてここからが辛かった。

 

終盤、大きな岩の階段になり、どすどすと下ってしまう。

 

25kgの荷物。

雨で湿ってもいる。

流石に足に来た。

 

後どれくらいだと嘆きながら下る。

 

歩いて、だんだん暗くなる。

 

暗くなったところで、下りが終わった。

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祖母谷温泉側から白馬に登る登山道の入り口。あたりは真っ暗。

なんとか祖母谷温泉側からの登山道の入り口

いやいや、ここは下山口だったのか。

 

確かに、ルートの名前も百貫の大下りだ。

 

後少しで、祖母谷温泉と思うが、ここで道に迷う。

 

水があるわけではないが、どうやら川の中を歩いているらしい。

 

ちょっと戻ってルート確認。

もうとてもくたびれている。

 

ここで、テントを張って休んでしまおうか。。。

 

そう思って、ひとまず地図で位置を確認。

 

後少しだった。

 

そんなこんなでやっとついた。

 

北アルプス奥地の暖かな宿、祖母谷温泉

道路がアスファルトになって、橋の向こうに明かりが見えた時はホッとした。

 

取り合えず、宿の戸を叩き、テント場の手続きをする。

 

そちらだよとテント場を教えられる。

案内された先に温泉はあった。

 

なかなか開放的な温泉だ。

 

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祖母谷温泉。長い道のりの後でホッとする。

長い道のりでお腹が空いたので、そそくさとテントを張り、ご飯にした。

今夜はカレーだ。

 

そうすると、宿のおじさんが余ったからとわかめの味噌汁を持って来てくれた。

疲れた体にとても嬉しかった。

 

食後、ゆったり温泉に使って温まったのであった。